工業会事務局

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河川は、もともと自然に水質を浄化する作用(自浄作用)を持っていました。これは、川底の小石や砂に付着しているバクテリアによって河川水中の有機物が取り込まれ、バクテリアは原生動物に摂取され捕食されるという食物連鎖がおこることによるものでした。

ところが、この数十年で河川の自浄作用は著しく低下し、河川や湖沼のそこにヘドロが蓄積され、悪臭も発生するようになりました。そこで、河川が本来持っている自浄作用を高めるために、各微生物が十分に活動できる場を作るためのポラコン(ポーラスコンクリート)、つまり、 水辺の環境と自然を活かした景観を作るバイオポラコン が作られました。

PRODUCT FEATURES環境にやさしいポラコンの特徴

特徴1バクテリアを「住まう」

ポラコンは川辺の水質浄化にも役立ちます。
バイオポラコンはポラコン(ポーラスコンクリート)の特徴である空隙の大きさを利用して、バクテリアの住まう部屋になり棲みついてくれます。そのバクテリアは汚れた水を食べて分解してくれます。
その結果、バクテリアを餌とする小動物がバイオポラコンに集まって食物連鎖を活発にする環境ができます。

特徴2植物を「育む」

水質改善に寄与するポラコン水上緑化ブロック、水棲植物は水中からポラコン(ポーラスコンクリート)の空隙を透して窒素、リンを多く取り込んで育ちます。
また、ポラコンを利用した水棲ポットは六角錐なので水面下で小動物が棲める隙間をつくります。 その結果、ポラコンが植物や小動物を育む空間となり、河川の緑化や水質の浄化に貢献します。
水棲ポットと水上緑化ブロックは、ユニットの増減により組み合わせが容易です。

特徴3雨水を「透す」

ポラコンを使った緑化の推進、ポラコン(ポーラスコンクリート)は連続空隙を形成する多孔質コンクリートであり、ポラコンはその特徴である透水率の高さから、雨水を地中に透して還元します。
その結果、ポラコンの導入により植物の保護、環境、美観の向上が図れます。

Environmentally Friendly Polacon環境にやさしいポラコン製品

バイオポラコン詳細説明

大型バイオポラコン

バイオポラコンは多孔質の上に中空構造をしていますので、表面や内部に好気性生物や嫌気性生物が多種多様に付着して、自然の生態系を形成する場を与える事が出来ます。

バイオポラコンの特徴

バイオポラコンは、単位体積あたりの表面積が大きいため、微生物が付着しやすい環境を作ります。中空構造になっているため、外部が好気性、内部が嫌気性と異なる環境が同時に形成されます。大小様々な空間が形成されるため、多種多様な生物が棲息しやすく、生物による環境の浄化を促進します。
バイオポラコンでは付着した生物の営みが自然のサイクルと同じ環境で行われるため、空間の閉塞が生じにくく正常な食物連鎖を生成します。生物による有機物の取り込みと物理的なろ過作用で、浄化能力の安定期間が長く、メンテナンスが少なくてすみます。化学的な処理を行っていないため、ランニングコストがかかりません。

水棲ポット詳細説明

水棲ポットは、富栄養化の原因になるリンや窒素を吸収させるために開発されたポラコン(ポーラスコンクリート)製品です。

水棲ポットの特徴

ポラコンによって水生植物がリンや窒素を多く取り入れ、水質を浄化します。
水棲ポットの特殊な計上と配置により、河川に棲む小動物の生活の場になる瀬と淵を作りだし、河川の浄化を促進します。
ポラコンの空隙によって、土壌の水分の動きが妨げられないので、通常の地盤と同様に植物が成長し、河川や水際の緑化を促します。
水棲ポットは水生植物の数の増減が自由に行えるので、管理が容易にできます。

ポラコン水上緑化ブロック詳細説明

ポラコン水上緑化ブロックは、人口湖沼などの水面に配置することでその景観を向上させると共に、多孔質コンクリートと植物それぞれの水質浄化作用によって水質の改善にも寄与するものです。

ポラコン水上緑化ブロックの特徴

ポラコン水上緑化ブロックにより、従来デッドスペースであった水位の変動がある 人口湖沼などの水面を緑化する 事ができます。
ポラコン水上緑化ブロックは空隙率の大きな多孔質コンクリート製のポラコン(ポーラスコンクリート)でできているため、ブロック表面に微生物が生育することが可能で、ブロック全体を均一に緑化する ことができます。
ポラコン水上緑化ブロックは発泡体を骨材に使用しているため、吸水によってブロックが水没することがありません。
ポラコン水上緑化ブロックの浮力体となる発泡体は、セメントペーストで被覆されています。
ポラコン水上緑化ブロックは魚類の産卵礁、昆虫類の棲息場所としても機能し、自然に近い環境を形成します。
ポラコン水上緑化ブロックの持つ水生植物および多孔質コンクリートに付着する微生物膜の作用によって 湖沼表層の水質浄化に寄与します。
ポラコン水上緑化ブロックは太陽光線を遮蔽することによって生物プランクトンの異常発生を抑制し、自然な生態系を保ちます。

ポラコン石積ブロック詳細説明

ポラコン石積ブロックの特徴

ポラコン石積ブロックの表面には、自然石(石灰石)を使用しているので、景観が向上します。
ポラコン石積ブロックのブロック部分は、ポラコンで形成されているため、裏込材(栗石など)が不要になります。
ポラコン石積ブロックは、ブロックにより現地盤と流水が遮断されることがないため、常に湿潤状態を保って 生態系に配慮した水辺を形成する ことができます。
ポラコン石積ブロックは、ポラコン層を透して、浸透水を地下に還元することができます。また、背面部分の水位が高い場合は、ポラコン層により排水処理が行え、背面水圧の低減効果が期待できます。
ポラコン石積ブロックにある自然石(石灰石)の間隙面は、水生生物のすみかとなり、ポラコン面は微生物の付着を容易にするため、水生生物の繁殖を促します。また、植物(苔類等)の育成が期待でき、周辺の緑化を促進します。

緑化ブロック詳細説明

緑化ブロックは、植物の生育が可能で、特に根の進入が可能な空隙を有するポラコン(ポーラスコンクリート)に保水性の高い材料を充填し、植物種子、化成肥料、 ph 緩衝剤等を混合した土壌を客土する工法です。

緑化ブロックの特徴

緑化ブロックは、河川の水流(特に洪水時)、 地下水、雨水などによる法面の侵食や風化を防ぐ ことができます。
緑化ブロックはポラコン(ポーラスコンクリート)を利用していることからブロック表面に直接植物が生育できるため、全体を均一に緑化することができます。
緑化ブロックの導入前に近い環境を形成するため、緑化ブロックは 生態系への影響を最大限に抑えられます 。
ポラコンの特徴である透水性が高いことから、緑化ブロックは 雨水を地下に浸透させる ことができます。
緑化ブロックは二次製品であるため生産性、施工性に優れており、ブロック敷設後、簡単な植栽工を行うだけで緑化が可能です。
緑化ブロックにより現地盤の土壌にある 雑草の生育を抑制する ことができます。
緑化ブロックはポラコンであるため、フィルター層の形成は不要、または、簡易的なもので済みます。
緑化ブロックは目的や用途、好みに応じて幅広い植物種に対応可能です。

水中フラワーコンテナ詳細説明

水中フラワーコンテナは、循環式の人工池への設置を前提とした水質浄化型植栽ポットです。

水中フラワーコンテナの特徴

ポーラスコンクリート製の本体と、植栽部および水質浄化部から成り、それぞれが容易に分離できるためメンテナンスが容易です。
ポーラスコンクリート本体は、軽量リサイクル骨材を使用しており、従来のポーラスコンクリートに比べで重量が約1/3と非常に軽量で設置・移動作業が容易です。
植栽部を脱着式にすることで、季節またはイベント等に応じて植物の種類を変えることが可能になりました。
コンテナ底部に設けた水質浄化部には、専用の水質浄化材料の他、市販の木炭などを入れることができます。

バイオポラコンメッシュ詳細説明

バイオポラコンメッシュは球状のバイオポラコンを防錆処理した鉄筋によりユニット化した製品です。

バイオポラコンメッシュの特徴

護岸の緑化護岸の基盤材として使用することによりポラコンの空隙に植物が根をはり、河川の氾濫時においても流されることなく、緑化できます。
ビオトープ護岸の構築ポラコンの空隙は微生物の生息空間となり、小動物の生態系が形成され、ビオトープ護岸を構築することができます。
水質の浄化水中に施工されたユニットに微生物が付着し、水質の浄化が進みます。

                           

The construction site for this Poracon Product環境にやさしいポラコンの施工現場

治水安全度向上のための河川改修によって、河道が拡幅され水深の浅い平瀬化した単調な川となり、特に中小河川の改修では逆台形の断面形で長い区間が整備されています。このような河川は、魚の生息場である瀬や淵、植物の生える河原や水際がなくなってしまい、人々にとっても単調でつまらない景観でしかありません。

水際が土羽で、植物が生い茂っていることが、魚たちに限らず、昆虫や小動物、あるいは鳥たちにとっても、良好な生息環境であることはいうまでもありません。しかし、改修した河川を瀬と淵のある、自然な水際と河原のある川らしい川にしようして、不自然に低水路をつくるとちょっとした出水でも河岸が流出してしまいます。

コンクリートを使いながらも“コンクリートが見えない護岸”として、ポラコン(Porous-Concrete)を現場施工し、ポラコン表面に客土材料を吹き付けて緑化する工法が注目されています。

施工の手順

低水路を形成し水際の植生を復活させ、水辺の自然環境の多様化を図る。
水際に魚巣ブロック・大型張ブロックを用いて洲を造成。
水際の覆土は小出水で流れやすいので、土壌の安定化をはかるため緑化用ポラコンの現場打設。
ラス金網を固定するためのアンカーの挿入
ラス金網の固定
有機質材料を主成分とする客土材料の吹き付け(緑化用種子入り)
ヤシ繊維製ネットを敷設し、植生護岸が形成されるまでの浸食防止。
ヤシ繊維は徐々に分解して土に還る。